三条市の行政評価を眺めていた。
https://www.city.sanjo.niigata.jp/material/files/group/2/R3jigohyouka.pdf
P3の若年層の雇用機会創出で若者向けにわが市の代表的な産業である農業を伸ばして雇用機会を創出する。
というところでひっかりを覚えた。あんまり農業が代表的というイメージがなかったからだ。市町村の総生産額を眺める。
三条市の産業で農業は主力ではない
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/316111.pdf
農業は三条市の総生産に対して1%程度しかない。代表的な産業というにはほど遠いところにいる。
構成比を20%位を占める700億円規模の市場にならないと代表的な産業というには弱い気がする。
農業人口を増やす
三条市の今の政策は、販売価格を自分で作れるようになること。完全自社で収穫から販売まで一貫体制を整えることで利益率を上げるということ。そういった取り組みの一環で、若手を研修に行かせたり、販売体質の改善のために補助をしたりと政策をしている。
それぞれ目標10ほどに対して2,3人しか利用している人がいない。
そもそも目標を10程度に設定しているが大きな効果があるのだろうか?
三条市の農家は平成17年は4,000ほどあり平成27年には2,400まで減少して今は2,000程です。
2,000のうち毎年2,3人というのは効果が出るのにいつまでかかるのか?そもそも研修に行った人が三条市で農業するのは確実なのか不明な点です。
販売価格の改善は取り組む課題であるけどもっとペースを上げないと効果が出るころには三条市の農家が1,000を下回るかもしれない。
それよりも農業人口を増やす方が早めに着手することのような気がする。
農業人口をどうやって増やすか?
農業の所得を増やすことで若手の農業人口を増やすという考えで動いている。
確かに儲かる農家はなり手が増えるきっかけになると思う。普通のサラリーマンより儲かる年間所得が800万円とかになれば夢見て始める人が増えると思う。情報発信と取り組みが必要ですけど。
でもいきなり高所得プレイヤーを作り出す仕組みは難しい。やる気のある若手の総数が少ないか中では難しい取り組みです。
まずは農業従事者を増やす取り組みから始める方がいいと思う。兼業農家の数を増やす方が急務な気がします。
なぜやり手が少ないのか?いきなり農業一本で始めるのは心理的ハードルが少ないからです。ほとんどの人が地盤と情報を持っていない。借金して何も残らない可能性が頭をよぎってなりては少ないと思う。
収入の柱がある兼業農家という形なら心理的ハードルが低くて始めやすい。
工場勤務と兼業農家は親和性が’高い。
・工場勤務はノルマと計画が立てやすい。プレスを今週にこれだけやるから畑に行ける。
・今月は畑があるので休みたい。
・繁忙日の短期だけでも人が欲しい工場。
など工場と農家の仕事は組み合わせがやりやすい。
また複数の兼業農家で一つの畑に取り組むのも心理的ハードルが低いかもしれない。
まとめ
農業の人口を増やすためには付加価値を上げる前に農業人口を増やす方が先決な気がする。
兼業農家を増やすための政策と取り組みをかんがえて行動をした方がいいと思う。
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