三条市のふるさと納税について考える

三条市のふるさと納税が好調みたいです。

目標金額が25億円であり、11月に早々に目標を達成した。

これが三条市にとってどれくらい利益があることか考える。

ふるさと納税とは?

ふるさと納税は詳しくないけどイメージでいうなら2000円で好きなものを買うことが出来る。けれど納税した範囲で。というイメージ。

消費者にとっては素敵な制度であり、毎年知名度が上がっており、利用者は増えている。

でもうまい話には裏があると思い仕組みを少し調べてみた。

ふるさと納税は市にはどんなメリットがある?

なんで三条市はこんなに一生懸命にやっているかというと市の運営資金を稼ぐためである。

ふるさと納税を自治体視線でメリットを考えると、他市の住民税と手数料が寄付金として入ってくる。

例えば、川崎市の人がふるさと納税で、三条の品を購入した場合、手数料2,000円と、川崎市に払っていた住民税が三条市に寄付金として入ってくる。厳密には違うけど結果はこんな感じ。

逆に、三条市の人が川崎市にふるさと納税すると三条市に払っていた住民税は最終的には川崎市に入る。

このように他市の様子を見て何もやらないと税収がどんどん他市に流れて行ってしまう。

ふるさと納税の効果はどんなか?

令和4年はふるさと納税を25億円達成ということだが効果を考察してみる。

令和4年のデータはまだ公表されていないので令和2年のデータから考察してみる。

令和2年の決算書から収入部門の寄付金の項目を見てみる。

そこを見てみると「ふるさと三条応援寄付金」779,144千円(収入)

歳出のまちづくり推進費を見てみると「ふるさと三条応援寄付金推進事業(景品の購入など)」

333,668千円(支出)

更に、他市へふるさと納税した人に還付するところ(いまいち確信を持っているわけではないが)市税等還付金(収納課)

59,006千円(支出)

これらのデータから令和2年のふるさと納税の利益を計算すると

386,468千円(利益)となる。

令和2年の

歳入金額

62,796,406千円

地方税

13,138,617千円

市民税

5,601,140千円

となるので利益の大きさはそこまでではない。しかし寄付金額が25億円であるならば寄付金と推進費の割合が変わらないこと還付金は大きく変化しないことw前提に計算すると

1,370,367千円

となり、市民税と比較すると大きい。
歳入金額のうち三条市が自力で稼いでいるのが地方税ならば、それ以外の500億は国や県からのお金や公債である。

地方税と比較すると大きな割合だけど市全体の運営費と比較すると、心もとない金額である。

まとめ

ふるさと納税は、利用者が寄付金の運営方法を決めることが出来る。子供のため、地元発展のため、などなど。しかし、その内訳が公表されていないので何にどれだけ使うのか不明である。

そこがわからないのでわからないけど、令和4年のふるさと納税の利益が13億円くらいとするならば、まちなかや、バイオマス発電所の建設費は60億円(図書館と発電所が同じ値段というのは違和感だがデザイン料が高いのかな。)5年に一度大規模な建設が出来るということなのであろうか。

ふるさと納税の成功を、次の成功につなげるためにやりたいことが、どれくらいの効果をどの程度すれば出来るかということを大変でも計画して進めないと絵に描いた餅になり失敗してしまう。

個人的にバイオマス発電所は現時点では失敗だと思っているのでふるさと納税の成功を運転資金に消してしまったり、なんの効果も見込めない施設づくりに使ったりするのだけはやめてほしいものです。

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