個人向けのビジネスマッチングを立ち上げるとしてどうすればうまくいくのか考える。
提供する側、依頼する側、仲介する側に立って考えてみる。
提供する側の視点
三条市の提供する側の視点に立った時に、ビジネスマッチングについてのイメージは、使い方がわからない、アピールのやり方がわからない、お金を搾取されるのではないかということ。
知名度もなく、誰も使っていないサービスを使おうとは思わない。また、使おうとしても使い方がわからない。自分のアピールポイントがアピールポイントになりえるか?相手がどんなニーズを望んでいるのかわからない。
お金を搾取されるのではないかという不安。よくわからんサービスに対してうまくいくかわからないのにお金を払いたくない。売上いくらを達成したらいくら払うとか成功報酬とかにしないとサービス利用に繋がらないかもしれない。
三条市の企業に対してビジネスマッチングをするとき、三条市全体の企業の営業担当という気持ちで始めないとうまくいかないかもしれない。
それと、提供できる技術がどんなレベル化を把握する必要がある。特別な技術なら県外企業からのマッチングが意味があるけど、そこまで特別ではない技術なら、企業間の距離を利点として、市内や県内のビジネスマッチングをするしかないかもしれない。
提供される側
県外のビジネスマッチングを利用したい人が何を求めているか?現状で彼らが求めているのは三条市ではなくて燕三条ブランドというところでビジネスマッチングをしている。洋食器やギョクセンドウといった特別なもの。三条市の強みが弱いかもしれない。
しばらくは燕三条のブランドに乗っかりつつ三条独自のブランディングを確立させる必要があるかもしれない。
三条市はものづくりということをブランディングをして、試作品づくりの技術協力に注力する。試作品づくりが成功すれば大量生産の技術協力といったうまみが出来てくる。三条市の目指すところは試作品づくりのエキスパートとかはどうだろうか。
仲介者側の視点
仲介者のメリットは手数料収入になる。もしくはサイト利用の月額費用といったものが収入になる。
三条市の企業はうまみがあるとわかって継続的に利用したいと思わないと手数料の支払いは難しい。例え3,000円だとしても加入は難しい。市内の製造業が500社であり、そのうち200社が入ったら年間720万円。家賃の支払いがあったとしたらほとんど家賃で消えてしまうだろう。
そもそも、契約数を稼ぐために毎月10社の契約を得られたとしても、契約数を増やす方向へ力を入れすぎるとビジネスマッチングのサービスが進まない。
本業がある会社の一部署でビジネスマッチングをするとかでないと運営は難しい。ニーズがある仕事でもうま味はなかなか伝わらないので利用者は増えない。
そもそも毎月10社とか加入者を増やすには毎月顔を出すなど単純接触を半年から1年くらい続けないと難しい。パソコン慣れしていない人も多い中では簡単に加入してもらえない。
市外の業者向けの情報発信も難しい。ネットでの三条市への動線は、燕三条、洋食器、ギョクセンドウ、ネイルニッパー、とか限られる。どんな人がビジネスマッチングするか考えてみる。おしゃれな洋食器やニッチなニーズのネイルニッパー、すでにあるヒット商品からの派生商品に対するビジネスマッチングがメインである。
三条市としての全国へのブランディングと実績をこれから積み重ねないと市外とのマッチングは成功しない。
まとめ
三条市におけるビジネスマッチングは簡単ではない。
運用費用をねん出できるだけの収入、顧客の獲得を足で探して、市外への情報発信は地域のブランディングが必要である。
三条市内でたくさんいろんなことをスピード感をもってやって情報発信することで三条市の認知度を上げる必要がある。
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