JRE Local Hubについて考える

燕三条駅にJRE Local Hubというものが開業するとのことでニュースが出ていた。

地方創生型ワークプレイスでシェアオフィスやビジネスマッチングをして地域課題やソリューションを提供する。とのこと。難しくてあまり言葉が入ってこないがなんかすごいことをやるらしい。

老人が置いて行かれないように整備をしないといけない。

サービス内容の整理

コンセプト:地域をつなぐ、世代をつなぐ

目的:燕三条地域と各企業と日本全国の地域や企業をつなぐ

サービス1:ものづくりコンシェルジュ「MOC」


燕三条の企業と全国、または世界の企業をつなぎ、新たなビジネス機会の創出を図ります。

① 点在する工場(こうば)のリアルな体験ができます。
② WEB 会議などを通して、都市部とつながります。
③ ①②をとおして産業の発展を図ります

市外の人が工場の雰囲気を知ることが出来たり、市内の人が都市部とつながる。というサービスということだが、そういう能力がある人が常駐するということなのだろうか?どんなことに詳しい人がどうやってつないでくれるのだろうか?どんな人脈や知識がある人がコンシェルしてくれるのだろうか?

どうやってつなげてくれるかわからないけど、高齢者はパソコンを使うことも出来ない。情報収集できない人も口コミで仕事を受注できるような実績を作って欲しい。

コンシェルジュを利用して、商品を開発して、開発するものを量産するのに知り合いに発注する。三条市の製造業の事業所は500程度しかない。1商品ごとに3社絡むのであれば150くらい商品を開発して三条中に仕事を配って知名度を上げて、いろんな人がコンシェルジュを利用するような関係はいいと思う。あと個人的にはアイデアは匿名だと人の目を気にしないで案外いろいろ適当に言える。掲示板のようなアイデアを張り付けるギルドに発注するようなシステムがあればアイデアは案外簡単に集まるかもしれない。

集まったアイデアを、クラウドファンディングで市場調査をして形にする。ニーズがあるようなら分解して市場の大きさを予想しながら大量生産をするため市内に仕事を発注する。

出来上がったものが全国に流れて、燕三条の知名度が上がって都市部からコンシェルジュに問い合わせが来て、それをコンシェルジュが市内の企業に発注する。発注するのも仲間内に偏らないように仕組みを工夫する。三条市という群体で動いていることをイメージして行動したい。

サービス2:ものづくりを中心とした地域情報の発信「こうばの窓口」


情報発信拠点として「こうばの窓口」を設置し、製造された品物の常時展示や工場見学ツアーの受付を行います。

製造された品物の展示や工場見学ツアーが誰がどんな目的で来ているのかを発信しないといけない。

工場巡りのモデルとかも常時発信しないとイメージが膨らまない。

燕三条ものづくり企業 工場見学ガイド ~KOUBAめぐり~ | 三条信用金庫
世界に誇るものづくりのまち新潟県燕三条にようこそ。三条信用金庫の職員が燕三条のおすすめスポットをご案内します。

仕事のパートナー探しで来ているのか?娯楽で来ているのか?ショッピングか?旅行で時間が空いたから来てるのか?

有名ブロガーやユーチューバー向けに工場見学ツアーを企画したり、彼らに情報発信したりしてもらえるように組み立てるのも面白い。エンターテイメント性のある魅せ方をその道のプロの彼らから教えてもらって工場見学ツアーをブラッシュアップしても面白いかもしれない。地元の若者や県外の若者に興味を持ってもらえれば、移住に繋がることや若者の減少問題にも改善に繋がるかもしれない。

サービス3:シェアオフィス・コワーキングスペース

企業間の打ち合わせやミーティングに最適な個室ブースを用意し、燕三条駅内で商談可能な場を提供します。

ここでミーティングをするメリットはあるのかもしれないけど、そのメリットを打ち出さないと利用が増えない。企業間の打ち合わせやミーティングをわざわざ燕三条でやらないといけないのはどんな状況なのか?新潟に来てくれたのなら新潟の本社に案内すればいいし、新潟県内同士の打ち合わせをここでやるのはどんなニーズで、あるのかを考えないといけない。

個人の利用を考えるなら、土地とかの売買契約など重要なものをするのにオフィスは締まっているとか、アパートは汚いから入れたくないからちょうどいいところないかな?で利用したり個人利用とかでも使える。複数のコミュニティが合同で使うのに使うとか?市役所が、三条市立大学の学生主体でイベントを行いたいときに使ったりみたいな。

活発に使うような仕組みを考えないと使用頻度が少ない。うまくいけばもっと作ってもっと利用してもらえる。

サービス4:空間自在ワークプレイス

燕三条地域外の他地域、企業と離れていてもその場にいるような会議を可能利、ものづくりを中心とした企業間連携を図ります。
「空間自在ワークプレイス」は、 KDDI 株式会社と推進する、場所や時間にとらわれない多様な働き方やくらしの創出を目的とした
「空間自在プロジェクト」から生まれたサービスです。

ズーム会議をするために外出する優位性をどうやって体験してもらうか考えないと難しい。どんなシーンで使えるのか情報発信しないといけないかもしれない。必要な機能でないものを無理やり組み込まれて余計な経費になるのが怖いな。

サービス5:JRE STATIONカレッジ

地域が抱える課題にフォーカスした人財育成プログラムの提供を検討します。

そして本事業では地域パートナーとして、株式会社ドッツアンドラインズが担当し、上記サービスの実施、運営をJR東日本とともに行っていきます。

三条市と東日本旅客鉄道新潟支社による地域創生・地域経済活性化に関するプロジェクトだから、少し関わっている空気が出てきたけど、「人材育成プログラムの提供をするかどうか検討をする」という歯切れの悪い言葉。ドッツアンドラインさんに丸投げになるだけな気もする。デジタル田園なんとかの政策に嚙んでるから補助金ありきの取り組みだから中途半端になりました。ってなりそうで怖い部分もある。補助金とかは完全に邪推ですが。

JRが絡むことで解決する地域の問題がるのだろうか?ニーズがあるから取り組むのか、取り組んでからニーズを探すとうまくいかないんだよね。

あえてJRと絡んで問題を解決するならば、三条のものづくりを知ってもらう機会を増やすことくらいかな。

信越線の鈍行列車を使って三条市のお酒や、食事をマルナオの箸を使って食べるとかマルト長谷川の爪切りで爪を切ってもらうとか、ルレクチェを食べるとか、三条の果物を使った高級ジュースとか触って使ってもらうプログラムを使った観光プランを作ってもらう。携帯をいじる時間を与えないほど楽しめるようにする。

個人的には地域の課題に関してJRに相談するべき問題はほとんどないと思う

三条市が抱えている問題を思いつく限り列挙すると

・新商品を活発に開発する仕組みを作る。三条市限定のアプリで(そこまで厳格にしない)匿名でアイディアを募集できるサイトを作って、そのアイディアを開発して地元で流行らせて実績を得てから、クラウドファンディングでお金を集めて大量生産する。実績を作ってからなら対外的にPRしやすいし、使用感の感想などのコメントを得ることが出来る。試作品開発は三条市立大学や工場が主導で行う。

・若者の減少。移住促進。

・付加価値のある農業商品の開発。利益の出る農業のやり方。

・バイオマス発電所の問題。林業で雇用を増やす。発電所の営業の効率化。燃料の調達、利用後の燃料の再利用。発電した電気の有意義な使い方。

・為替の影響を受けない地産地消できるまちづくり。

・活発なものづくりが出来るプラットフォームづくり

・おせっかいな人を集める。何かをしたいと自主的に言う人は少ないけど、これする?ってっ聞くとやってくれる人が多い。ちゃんと利益のある話を公平に人に割り振りできる人が必要。

・盛り上がるイベントの定期開催。イベントに出すB級ものづくり。祭りの屋台に出す感覚。

・単純な構造のアイデア商品が多い。真似されやすい。電気や特別な技術も組み込んだ商品の開発。ITや電気回路に弱い部分を改善する。個人的には日本一シンプルなソーラーカーとかを工場と三条市立大学で作って、移住者や学生が安価で提供して、なおかつ充電場所を何か所か設置してバイオマス発電所の電気を使って、環境に良い町のモデルを作るとかは胸躍る気がしますが。

・実績をしっかりアピールする。海外の人が使っているとか、この技術が認められて評価されたとかをアピールしないといけない。高い技術が評価されて世界に認められてもらっている。っていう表現は地元民はなんとなくすごいと思うけど、県外の人間に関しては何も得るものがない情報でしかない。

鍛冶の技術の関しても、歴史ある技術で和釘からスタートしてって情報はすごいけどそれだけではビジネスに繋がらないと思う。和釘からスタートした鍛冶技術は、何がすごくてどう差別化をはかれる技術かアピールしないといけない。釘とかはプレスとかで簡単に大量生産できるもので、鍛冶を使う必要がない。鍛冶じゃないといけないものをアピールしないと鍛冶の技術は廃れてしまう。歴史ある街をアピールするのが自己満足で終わらないように鍛冶の町であることのアピールを考えないといけない。

動線を考える

市外や県外人の’動線

ネットで調べる人がどういうルートでJRE Local Hubを知るのか考えないといけない。燕三条に来て、目について検索をしてみる。という動線で燕三条駅を利用者ありきの動線になりそう。どんな人にどんな風に検索してもらうかアピールするために実績作りも大事。すごい商品作りました。このプラットフォームを利用しています。みんなも使いましょう。という流れを作る。

とりあえずは駅の利用者が興味を引いて検索をしたくなるような仕組みを考える。

現時点では、県外や市外向けに利用してくれる人の動線を確保することは難しい。JRから宣伝したところで行動に移すような人が出てこない。ニーズがありそうなターゲットを’選定して、そこめがけての広告を作ることが必要。

スノーピークやコロナなどは県外にも’知名度が高いのでスノーピークとかコロナと商品開発しました。という実績からスノーピークやコロナを検索している人からのネット動線を引いて知名度を上げることが出来る。

市内の動線を考える

世代を超えたつながりをコンセプトにしているので三条市の職人に対しての動線も必要。でも彼らはパソコンを持っていない人も多くいる。彼らの動線も考えてあげないと取り残されてしまう。

三条市の製造業の事業者は把握されているもので500くらいの事業所がある。これらに口コミで広がるような動線を考えないといけない。

一番いいのは、こちらから働きかけた仕事が儲かること。事業規模に応じた儲けを彼らに提供できれば口コミで広がっていく。たくさんのアイディアを募集してマネイジングして試作品を作って大量生産する。これらを事業者すべてにもれなく発注出来れば知名度は’上がる。150くらいのアイデアを10人くらいでマネイジングすれば一年ちょっとで三条市のすべての製造業者に仕事が行き届く。簡単に数字通りにいかないけど、こういう風な短期目標を作らないと活動が周知されることがない。

三条の鍛冶が有名というが、現在の技術とどう融合できるかを考えて発信しないと仕事に繋がらない。昔と違い技術が上がっているため、鍛冶技術がなくても目的の品を作れることが多い。鍛冶じゃないとダメな理由を発信していかないと歴史のある技術は衰退していってしまう。

まとめ

ビジネスマッチングや地域の課題解決は手を下さないといけないけど、補助金ありきだったり作って満足になるものが多い。もうすでに似たようなサービスはたくさんあるけどどれもPRが上手ではないせいか、情報が入ってこない。

ものづくり学校も似たようなことをしているような気がするけどイメージの話で違うものかもしれない。実績ややってることや出来ることなどを周知させるような情報配信しないと届かない。

若者に向けてSNSがいいと思うけど、高齢者向けには三条新聞がいいと思う。三条新聞は暇な高齢者が端から端まですべて目を通している。「なんか英語の施設が燕三条駅に出来たな」程度からでいいから覚えてもらえるようにいろんな情報発信ツールを利用したほうがいい。

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