近隣企業とのビジネスマッチングを考える

概要

三条市は若年層の市外流出が進んでいる。

若年層に選んでもらえる街づくりを目指す必要がある。

市内企業が活発で裕福な生活を送るための就職先に困らない町ならば若年層は選択肢として三条市を上げてくれるだろう。

活発な企業を増やす必要がある。

ビジネスマッチングは関係団体みんなが協力して初めて成功する。

でも、関係団体は成功ビジョンが見えない、収益化がむずかしいなどの理由でビジネスマッチングに積極的になれない。

ビジネスマッチングに積極的になれない企業

いろいろなパターンを想定してビジネスマッチングのロードマップを考える。

今回は三条市の近隣企業とのビジネスマッチングについて考察してみる。

近隣企業とのビジネスマッチング

近隣企業とのビジネスマッチングについて考える。

ビジネスマッチングというと都内の企業との商品開発を思い浮かべやすい。でも、市内企業についてのデータベースや開発環境などの意識づけが出来ていない中でいきなり県外企業とのビジネスマッチングはハードルが高い。

海外企業とかにも真似できない高付加価値の商品を、開発を始めないといけない。三条市内企業で企画してマーケティングして共同で作り出して売り出す。そうすれば市内企業のネットワークも強化されるし出来ることが増えていく。

また、ネットが進みリモート会議が浸透してきているけど、物理的に距離が近い企業ならどんな企業なのか情報収集がやりやすいし、試作品開発やサプライチェーンを効率化しやすい。

近隣企業とのビジネスマッチングはビジネスマッチングの一丁目一番地であり最初に地盤固めするところである。

関係団体とは

近隣企業のビジネスマッチングについて考察する前に三条市のビジネスマッチングにおける関係団体を整理してみる。

・三条市の企業

・近隣企業

三条市を中心とした新潟市から長岡くらいの距離の企業というイメージ。加茂などの木工業、弥彦などの観光事業などのビジネスマッチング。

・三条市

・プラットフォーマー ビジネスマッチングのサイト運営等を行う団体。

関係団体のメリット・デメリットを考える

近隣企業とビジネスマッチングをするメリットデメリットを整理する。

三条市の企業

メリット

・物理的に近い企業とのビジネスマッチングなら試作品開発がスムーズにできる

・物理的に近いので商品開発を持続的に行える環境を構築出来れば、「三条市の一つの会社」から「三条市のものづくり団体」へと進化が出来る。

デメリット

・現状維持で満足できている。新しい商品開発などを意欲的に着手する意欲がないので共感をえられない。

・ビジネスマッチングの情報を知ってもらうための動線がない。三条市のラインを登録してもらい情報提供するなど動線を確保しないといけない。

近隣企業

メリット、デメリットは三条市の企業とほとんど同じ。

三条市

メリット

・三条市内の売上が上がれば税収も上がる。

・三条市の知名度が上がっていく。

・魅力的な企業が増えていく。

デメリット

・着手しない場合、税収が下がる。

・企業の魅力がなければ若年層は流出し続ける。

プラットフォーマー(ビジネスマッチングサイトの運営)

メリット

・会員が増えれば会員費などの固定収益が増える。

・成功報酬などの単発の収益を契約することで別の収益の柱が出来る。

・認知度が高まれば受動的に仕事を受注できる。

デメリット

・サイト管理などの運営が大変。

・三条市や近隣の企業への周知を足で行うアナログな方法でないと会員数を獲得できない。

・収益化に時間がかかる

・アプリ登録などはしてもらえても、実際利用してもらうのは別問題である。登録後に行動を促せるように実績をわかるように説明し、関係企業にわかりやすい利益を与える必要がある。

・収益がない立ち上げ後数年の方が人員が必要。運転資金を数百万単位の確保するか、別の収益がある中でビジネスマッチングを運営しないと運営資金が尽きてしまう。

仕事の流れ

  1. プラットフォーマーがサイトを立ち上げる。三条市の企業の情報発信や商品販売でアフィリエイト収益を得る。収益は時間がかかるので現実的には副業感覚で始めるのが吉な印象。
  2. 商品開発のプロジェクトや、製造の改善が見込めるようなビジネスマッチングを提案できるようにプロジェクトを企画する。売上がどれくらい見込めるかとか利益が数字でわかるようにする。
  3. 企画を提案しながら三条市内企業から会員登録してもらう。製造業が500社近くあることから目標は300くらいを目指す。三条市のラインアプリや三条新聞などを利用して情報発信をする。足を運ばないとか信頼してもらえないのでアナログな方法で登録者数を増やす。
  4. 商工会などを利用して、市内や県内近隣企業からもプロジェクトを募る。伊勢丹などの百貨店からバイヤー目線の商品開発の研修を受けたり、県内の有名宿泊施設に向けて、観光客に売れる商品開発をしたり、鍛冶という歴史を感じられる無骨な商品デザインを作ったり。DIYを押しているなら自宅でDIY出来る空間を作ってあげるサービスとか空間づくり。
  5. 商品開発の実績を売上等も含めて発信していく。発信内容が県外企業への技術の情報発信になる。

まとめ

近隣企業とのビジネスマッチングを考察した。

三条市のビジネスマッチングを成功させるためには、まずは環境を整えないといけない。地元企業でのビジネスマッチングを成功させることが優先順位が高い。

目先の成功を目指して、県外企業とのビジネスマッチングを目指すよりも、地元でのビジネスマッチングを成功させて、実績を積んだ上で県外企業へPRして裾野を広げたほうが現実的かなと思う。

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