少子高齢化が進んでおり、田舎では若者の比率が少なくなってきている。そのため自治体は若年層の割合を増やす取り組みが求められている。
地方移住も取り組みの一つである。
市外の若者のの移住を促進して地方に住んでもらう。三条市も同様の問題を抱えているので地方移住の取り組みをしている。
今回はリノベーションを活用して三条市へ移住する方法を考えてみる。
リノベーションを利用した空き家活用のニーズとターゲット
リノベーションを利用した空き家利用は2通りがある。
・空き家を購入して自分でリノベーションする。
・リノベーションをした空き家を購入or借りる。
二通りのニーズとターゲットを考察してみる。
空き家を購入して自分でリノベーションする。
ニーズ
・自分でリノベーションをしたい。
・ぼろぼろの物件がきれいになっていくのが楽しい。
・安い物件を価値あるものにしたい。
・安く購入したい。
・ハウスメーカーではニーズが満たせない。
ターゲット
・夫婦2人世帯でものづくりが興味がある。
・夫婦二人で安く抑えたい。
リノベーションをした空き家を購入or借りる。
ニーズ
・DIYなど自宅で出来ない作業をするのに利用したい。
・市外に住んでいるけど休みの日は別荘として使いたい。
・新築よりも安く抑えたい。
・車やバイクのガレージとして利用したい。
ターゲット
・家族等でリゾート感覚で利用したい。別荘などで使いたい。
・新築よりも安く抑えたい。
・アパート並みかそれよりも安い家賃で利用したい。
・広いスペースを利用したい。
三条市で空き家を探すメリットとデメリット
メリット
・庭付きの物件が手に入る
・広い敷地であり、ガレージなど秘密基地感覚で利用できる。
・隣の家が遠いので人の目を気にしなくてよい。
・庭でバーベキューが出来る。
・アクティビティが気軽に出来る。山のぼり、釣りなど。
・動物と一緒に暮らせる。
デメリット
・三条市でも下田は雪が多かったり、消雪パイプのある所と無いところで動線が変わったり。住んでみないとわからないものが多い。
・ウーバーイーツなどの出前が出来ない地域が多い。
・アレルギーが気になる。杉、稲、ブタクサなど。
リノベーションを活用して地方移住を推進する方法
手続きとしては、「三条市 移住」というキーワードに情報発信を心掛ける。
実際住んでみないとわからないことも多いので、お試し期間があると親切なので数か月などのプチ移住などを提案する。
プチ移住するにも移住するにも、無一文では厳しいので車が必要なことと、貯金がいくらくらいあれば移住が出来るかを試算してあげる。
収入に関しても、働き方を提案するのもいいかもしれない。季節ごとに農家へヘルプに行くとか、工場勤務だといくらくらい稼げるとか、副業が月5万くらいあったほうが貯金もできるとか、移住するための必要なことをまとめて提案できると親切かもしれない。
また、リノベーションを自分でしたい人とリノベーションをした物件を利用したい人で情報発信が変わると思うのでそこも考察してみる。
デメリットの情報も開示したほうがいいかもしれない。雪により通勤が大変になるけれども一日中車に缶詰めになることはまだないとか、アレルギーの人は予めアレルギー検査で杉や稲などを検査したほうがいいなど。
リノベーションを自分でしたい人
年代的に20代後半から30代前半の夫婦がターゲットになる。そこに向けて「リノベーション可能」とか、過去のリノベーションの実績等を発信する。作業風景もあればそこの写真も情報発信する。
自分でリノベーションしたい人が、実現できるようにリノベーション実績ある人とのコミュニティを紹介したり情報共有できる仕組みを作って利用してもらう。
また、新築よりも総支払額が大きくなると気持ちよく住んでもらえないので大体の見積金額を出しておく。リノベ実績者の支払金額等があればよりイメージしやすいかもしれない。予め大工から確認作業をしてもらってどこに手を加えたらいいかを情報発信したほうがいいかもしれない。
・リノベーションの相談が出来る体制づくりと情報共有
・安くコスパよく出来ると思えるような情報発信
自分でリノベーションをした家に住みたいというニーズを満たすことで三条市の空き家を購入して移住に繋がるかもしれない。
リノベーションをした物件が欲しい人or利用したい人
夫婦二人もしくは、小さい子供がいる世帯がターゲットになる。
小学校などの通学が大変になるけど、新築よりも安く抑えることが出来ることを情報発信する。
また広い敷地を利用できるので、県外との差別化で庭でバーベキューや畑、動物を庭に放し飼い出来るなどのメリットを伝えることが出来る。また、賃貸や宿泊施設として利用することもできる。自宅では出来ないDIYを道具を使い放題で利用できるとか家で出来ないことが出来るというのをしっかり発信する必要がある。
新築よりも安い値段で総額800万未満でリノベーション後の物件を購入できれば安さで購入してくれる人が出て移住に繋がるかもしれない。
また、宿泊施設としての空き家利用も、変わった取り組みをしていることがクチコミになって三条市の認知度を高めて長期的には移住の促進に繋がるかもしれない。
まとめ
三条市の移住と空き家利用について考えてみた。
あれこれ頭を抱えても認知度がなければ実績に繋がらない。見せかけの数字ではない移住実績と移住者の幸せそうな声を地道に情報発信することが移住に繋がると思う。
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