新潟県三条市はものづくりの町、鍛冶の町としてPRをしてきている。
移住される方に丁度いいまち。都会でも田舎でもないことをセールスポイントしてあげている。
でも、実際に移住するのに必要になってくるのは金の問題だ。補助金がもし出たとしても生活費を上回る給与を得られないなら生活できない。
ハローワークの資料を見ながら考察してみる。
求職バランスシート
三条市のハローワークの統計情報を確認する。
・令和4年6月発行(4月の統計)です。求人、求職、倍率が掲載されています。
倍率が1未満だと赤、倍率が2以上だと薄い青、5以上だと濃い青にしています。赤いのは、事務関係や、先端技術関係は0未満。事務関係は求職者が多い。スキルがなくても入れることもあり人気がある。先端技術関係はその分野に明るい事業者が少ないため求人が少なく倍率が少ない。
先端技術に明るくない事業者が多いため、IT関係で就職しても一からやらされるところが多いと思う。全般的に知識がある人なら問題がないけど一部に特化しているだけだと大変かもしれない。
倍率が高い企業は多くある。求人に対して求職が圧倒的に少ない。
三条市がものづくりを強みにしているけど、三条市内で働きたいというニーズが少ない。
理由としては、工場勤務というイメージや所得が少ないということかなと個人的には感じている。生産工程が主要な求人数だが応募がない。新卒者が三条市内に就職活動すると就職率はほぼ100%です。
働く場所には困らないかもしれないけど、
・生活できる給与か
・将来の備えが出来る給与か
・使いつぶされない職場か
などの情報収集が必要かもしれません。
三条市内の賃金について
三条市内の賃金と新潟市内の新規就職の賃金を比較。新潟のハロワは統計資料がほぼなかったので比較時期は違うので参考程度です。
生産工程などを比較すると新潟市の方が平均賃金が多いです。
三条市の生産工程の平均所得が180,000円くらいでありそれに基づいてシミュレートすると、貯金もできないぎりぎりの所得です。生活することを考えるなら新潟で就職したほうがぎりぎり貯蓄が出来ます。
三条市の課題
三条市の移住を推進するなら、生活できるだけの収入を確保できるだけの政策をしないといけない。
付加価値額を上げる政策に取り組んでいるけど全く給与に把握しているような実感がない。
高卒で働くところがないから働いているだけで、選択肢のある人は給与の高い市外に行ってしまう。
せめて貯金が出来るくらいの平均給与まで給与が上げないと移住してくる人も、結婚を機に市外へ引っ越してしまうかもしれない。
まとめ
給与は心もとない。農業も推進していると言っても雇用できるほどではない。
何も考えずに移住するとお金がない。貯金が出来ない。
・副業したほうがいい
・家賃低いところを探す
・新規で事業を起こす
熱量も大事だけど、現実を把握したうえで移住を検討したほうがいい。
三条市は求職者のニーズを満たすような経済発展を試みないと移住者は増えていかない。力を入れる’と言っている農業はほとんど低空飛行だし何とかならんかな。
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