三条市の移住活動について考えてみる。
情報発信のやり方が改善できるのではないかと思う。
今のやり方はニーズがニッチすぎて選んでもらえないかもしれない。
どんな人がどうやって選ぶか想像してみる。
現状の情報発信について
三条市の今の移住活動について考えてみる。
アピールポイント
三条市は水害が多くて、産業が育たなかった。しかし和釘から鍛冶技術が発展して工業が発達した。ものづくりを売りにしている。鍛冶の歴史を大事にしている。田舎でも都会でもない。ということを売りにしている。
情報動線
三条市の移住サイト
SMOUT
三条市の移住情報は三条市のサイトか、移住サイトから手に入ります。
でも、三条市の移住情報にたどり着く人は、すでに三条市を知ってる人、燕三条を知っている人だけだと思う。工場の祭典とかスノーピークなどが情報のスタートになっているように感じる。
・工場の祭典に参加して三条市を認知してものづくりに力を入れている。ものづくりに興味があるから移住サイトで調べてみよう。
・新幹線とかで燕三条を知っている。移住サイトを巡っていたからクリックしてみた。
・スノーピークのキャンプ場を利用したことがある。山と川があって田舎暮らしにあこがれる。三条市のサイトをのぞいてみよう。
・鍛冶にあこがれる。「地方 鍛冶」と検索したら三条市が出てきた。三条市のサイトをのぞいてみよう。
これらが検索の主なスタート地点だと思う。三条を知っている、鍛冶に興味があって移住を検討している人が三条市のサイトにたどり着くと思う。
これはニッチであり、すそ野を広げる情報発信が必要だと思う。
そのためにはターゲットを選んで情報を発信する必要がある。
ロードマップ
- ターゲット決める
- 情報を発信する
- 移住を簡素化する
- 1年くらい住んでもらって、正式に移住するか決めてもらう。
- 住み続けてもらえるように行政を整備する
どんな人をターゲットにするか
三条市の目的は
・地方移住をしたい
・20代~30代
・農業や観光を盛り上げたい
・長く移住してほしい。出会いを見つけて、結婚して子供を授かって欲しい。
三条市の目的に合致するどんな人をターゲットにすればいいのか?
A:20代前半で独身。都内の企業に勤めている。毎日電車に揺られ太陽の光を浴びないで夜遅くまで残業している。仕事における人との繋がりに嫌気を指している。ノルマ達成や毎日の会議で疲れる。年収500万円くらいだけど使い道がない。収入は生活できる程度であればいいけど緩い生活を送りたい。
B:都内の20代のシングルマザーで仕事と子供の世話の両立で大変。収入も時間もなくて心が疲弊している。
C:農業に興味があるけど参入障壁が高くてできない。
D:結婚している。新しく事業を起こしたい。
思いつく限り適当に列挙したが、こういう人をターゲットにした時の情報発信をそれぞれ考える。欲張ってふわっと情報発信するよりターゲットを絞ったほうが成約率が上がる。他の自治体との差別化もできるからターゲットは絞ったほうがいい。
どんな情報を発信するか
ターゲットごとにライフスタイルの提案や、移住においてハードルになっていることを取り除いて、メリット、デメリットを説明して将来に対しての期待を持たせてあげる。
Aに対する情報発信
・工場勤務、農業を併用した生活提案。空き家でルームシェアをして車で出勤できる。
体を動かす仕事として農業を提案。また、天候によって所得が変わるので工場勤務と併用することを進める。所得に関しては三条市の平均所得は280万円ほどであり、工場勤務だと手取りが月14万円くらいになる。農業と併用すると休んだ分だけ工場の収入は減る。農業と工場勤務では基本的に会議や資料作成に毎日追われることがない。変化が少ない仕事だけどストレスがとても少ない。空き家で3人ほどでルームシェアをするので家賃は一人1万円くらいかかり、光熱費も一人数千円くらいになる。雪が降るので11月下旬はタイヤ交換が必要。劣化具合とか見るのが不安ならガソリンスタンドで相談したり、車の整備会社を紹介できることを伝える。老後に関して農業スキルが身につけば農業と年金で収入が2本になるので老後も割と収入が十分であると伝える。
移動手段が主に車である。移住者のコミュニティがあるなら交流を深めるために海や川などアクティビティが充実しているので交流を深めてもいいしルームメイトと遊びに行ってもいい。
買い物をするのはスーパーが近くにある。病院は新しめなのを紹介する。
Bにたいする情報発信
移住相談の人を通して勤務先を紹介して交渉してもらう。中小企業は融通利くところが多い。職場に子供を連れていける先はかなり助かる。小さい子の面倒を見ながら生活するのに働けるのかが心配。またシングルマザー達だけでルームシェアが出来れば心強い。でも、ルームシェアでは合わない人もいていじめとかもあるかもしれない。相談窓口を設置して大きなトラブルにならないように伝える。
Cに対する情報発信
三条市が農業に力を入れていて新規就農者に対して支援を行っていることを伝える。ふわっと頑張っていると伝えても意味がないので情報をしっかり公開する。研修制度とか補助金制度をしているだけでは正直参入障壁が高い。農業できる場所、育てることが出来るもの、どれくらい育てることが出来るか、初期コストの一覧と金額、ランニングコスト、もしもの時の保証。根拠のある年間所得の算出。
生活ルーティンを伝える。一日と一年のルーティン。
農業支援者が増えるような政策を始めて、アピールする。農業後継者を探しているところに1年修行に出てもらい修行しながら自分の作物を育てる体制を整えるなどの支援をする。
Dに対する情報発信
新規事業がうまくいくような情報提供をして三条市が雇ったアドバイザーなどから責任をもってアドバイスをもらう。店舗兼住宅になるような物件を紹介するとか、年齢を理由で店を閉めた物件を紹介して前の経営者とつないで情報収集できるようにしたり。例えばパン屋をやっていた物件で売上、年間客数や単価などヒアリングできるものをして情報を発信する。経営がうまくいくイメージを持ってもらうような情報発信を心掛ける。
全体的な情報発信
・移住してくる人が市役所とかに問い合わせをしなくてもいいような情報発信。
家賃とか、住む場所と働く場所の選び方や収入がどれくらい見込めるかとか。
また、発信した情報の整理もするようにする。同じような情報を体系化して情報を整理する。
・手続きを簡単にする。移住をする人は、働くところ、住むところ、車をどうするか、などきめることがあたくさんある。今の仕事をしながら新しい生活基盤の準備をするのは大変なので、移住入門プランなどを用意する。空き家と車を用意してあげて4人くらいのルームシェアをしてもらう。一人当たりの出費が3万円くらいかかるようにする。仕事も三条市の工場などを紹介する。1年くらい期限決めて、住むところとマイカーと働く場所を考えてもらう。
・三条市もやって欲しい産業あれば、移住者向けに依頼をする。
これらの情報発信をネットで載せるのがリスクかもしれない。書いてあるのと違うといわれるのがリスクあるし。しかし、担当者に問い合わせるというのは結構面倒臭い。ある程度ネットで情報収集できるなら他の自治体と比べて優位に立てる。
まとめ
やる気がある人はぜひって誘い文句をよく目にするけどやる気がない人も自信満々で移住できるような誘い文句もあるよねって思う。のんびり過ごしたいだけのやる気がない人もいるわけだから、プロジェクトごとに勧誘するのではなくて、市が農業を力入れるから働き先は面倒見れるよ。とか工場は人でぶ足だから入れるところは結構あるよ。とかいろんな人がいることを想定してターゲットを決めて広告を出していく必要があるのかなと思いました。
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