三条市の人口減少について改善策を捻ってみる

三条市の後期総合計画を深堀して見てみる。

大変だというけれど実際どれくらい大変なのだろうか。

https://www.city.sanjo.niigata.jp/material/files/group/2/koukijisshikeikaku.pdf

若年層の転出が多い

「当市は、大学等への進学による若年層の転出が多い一方、卒業後に戻る若者はわ
ずかで、特に若年女性はほとんどが戻ってこない状況にあります。」

令和4年の年齢ごとの人口(17歳から27歳)と令和3年の年齢ごとの人口(16歳から26歳)を比較する。

大学進学、就職で大幅に人口が減少している。

18歳から26の間で男女合わせて263人減少している。全体として1,500人減少しているので17%近く減少している。

この問題を改善することで人口減少は多少は緩やかになっていく。

三条市の改善方法

大学進学により市から出て、就職も市外ですることで人口減少につながると考えている。

大学進学を市内に留めることで人口減少が改善するとして、三条市立大学、三条看護・医療・歯科衛生専門学校を開校した。

他県の同様のケースにおいて入学者のうち20%から40%が市内の人間であることから目標を40%としている。入学者のうち40%というのは何人のことなのだろうか。

三条市立大学 80人

三条看護・医療・歯科衛生専門学校 各学科合計 115人

合計では195人になる。そのうち40%は78人だ。

令和4年に27歳になっている人は10年前は1,061人いた。

https://www.city.sanjo.niigata.jp/material/files/group/10/000060955.pdf

300人近くの人間が減っていることを考えると人口減少の改善のためには根本的な解決にはならないと思う。

10年間で30%近く減っているならば、現在800人の人間は10年後560人になる。地元に進学して就職した人間が78人いても240人が減ったら効果が薄い。

人口減少を改善策

人口減少を改善するにはどうすればいいか?

市が行っている若年層を留めるための大学などの設立だけでは効果が薄いかもしれない。他にもいろいろと手を打たないといけない。

いったいどうすればいいのか素人には効果的な方法を思いつくのは不可能だが、転出を抑制して縛り付ける方法の他に他県から移住を促進する方法が効果的だと思う。

各世代ごとに訴求するものを変えて町をアピールする必要がある。以下に示すのはただの理想論で夢の詰め合わせです。

・若年層へは実績や経験技術を磨くことが出来て将来稼ぐことが出来るスキルを得られること

・仕事で中堅層へ向けては所得を平均所得まで得ることが出来て残業もなく子供中心の働き方ができる町。

・高齢者向けではいつまでも社会に貢献することが出来るし、人に囲まれていられる環境

完全に私の好みです。自力で金を稼ぐスキルがあると人生何とでもなるので在学中にそれを経験することが出来るのは’大きな強みになります。自分のアイディアを地元の中手企業とともに形にして販売してヒット商品を作れれば大きな自信となって大きな熱量が生まれて注目を浴びると思います。その自信から地元で起業して雇用を生み出してもらえれば大成功です。

日本全国の中間管理職の人間は疲弊しています。人口が減っても仕事量は減らずに社会のルールが増えているため逆に仕事は増えています。おまけに共働きの中で小さい子供は具合が悪いと仕事を早退することになります。早退するにも仕事を引き継いでくれる体制は整っていません。人に仕事をお願いするにも他人の仕事をこなす余裕は周りにはありません。子供の世話をパートナーに押し付け合いになる環境はいびつな環境です。

製造業の現場は働くのに最高の環境です。自分の仕事を代わりの人が出来ますし引継ぎがシンプルです。代わりにプレスを踏んでください位でいいし。抜けやすいし休みやすい環境は子供の世話などの融通が非常に聞きやすい精神衛生上は最高です。

問題点は所得です。私の手取りは10万円で年間120万円くらい。三条市の平均所得は280万円。税金を引いて手取りの中央値は240万円くらいでしょうか。毎月の世帯でかかる費用と将来の貯金で20万円くらいとすると年間120万円で手取りがあと10万円ほど欲しいところです。社会が苦手だったり、大学卒業などのキャリアのない人は工場勤務になり手取りは10万円になります。そういう人たちは家族を養っていく収入が足りないのと娯楽に使うお金がありません。仕事が終わって帰って寝る。貯えがないと自信を持てず異性と会う気力につながりません。最低限の収入は結婚をするうえで必要かもしれません。

工場勤務での年収240万くらいになれば少しは住民のマインドは変わるかもしれません。

グラフを見ると、結婚、子供が生まれるなど収入アップなどの転職を考える時期にも人口が減少しています。

高齢者向けの人口推移を見てみます。

高齢者だから前年と比べて減っているといっても平均寿命が男81歳、女87歳なので寿命など以外にも理由があると思います。県外に住んでいる子供に誘われたり市外の老人ホームに入ったり。

周りから一人で暮らすのを心配されたり暮らすのに不自由があるため高齢者の人口減少もさ即しているのかもしれません。住んでいる高齢者に向けて快適な老後を提供する情報発信とその家族に向けては他の自治体よりも安全で「老人の面倒を見ないなんてひどい奴」なんて思われない高齢者向けの社会を作る必要があるかもしれません。

まとめ

三条市として若者の減少を食い止めることで人口動態を改善するとして’対応しているが、進学先を三条市内に絞っても毎年1500人減少しているうちの160人程度を引き留めるに過ぎないと考察してみる。

対策として各世代に向けた人口流出を食い止める案を出して市外向けに各世代が求めているものシティーセールスして移住を促進するしかないかもしれません。

若者へはやりがいや熱量を持てる生活を提案して、中間世代には精神的に豊かで収入も平均給与並みにもらえることと子育ての安心、高齢者向けには高齢者、その家族に向けて他の自治体で生活するより安心した生活をセールスして人口流出を防ぐ必要があるかもしれません。

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